著者紹介
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「介護」の2文字は、いずれ直面する問題だけれど、出来るだけ先延ばしにしたい。
そんな私にとって、「高齢介護の請負人」という言葉はいかにも重い響きだった。このような仕事を、自ら名乗りをあげた宮田さんという方は、いったいどんな人だろうという興味だけで、読み始めた。
前半は、かなり複雑な環境にもかかわらず、愛され、自立して、人々の暖かいまなざしの中で幼年期・少女期を過ごしたことが、天草の入り江の村の豊かな自然と日本のどこにでもあったであろう農村の暮らしぶりとともに、いきいきと描かれていて一気に読んだ。
その後、看護から「尊厳ある生の全うを求めて」高齢者介護の道を進むなかで、本当に厳しい、ある場合は凄まじい場面に直面することになっても、この仕事に誇りと喜びを見出して進みつづける宮田さんの根っこは、すべてあの天草の村にあるのだと感じた。
厳しい現実を描いても、終始変わらない、宮田さんのぬくもりを感じる文章のおかげで、とても読みやすかった。
「介護」「高齢者」という言葉と縁遠いと感じている人々、とりわけ「介護」という新しい関係をいずれ結ぶことになる私の家族に、ぜひ読んでもらいたいと感じた。
(感想より)


















