スタッフ紹介

「ありがとう」はなくとも ケアワーカー 大西亜紗

ここ「花の家」には、創業の精神「老いていても病んでいても一人一人の生命の花が最期の時まで踏みにじられることがないようにより豊かな生を支える活動を行う」に、共感し入居されているご利用者、ご家族、そしてスタッフがいます。

ご家族は、ご両親が"尊厳を守られ、ちゃんとしたケアを受けながら、最期を迎えてもらいたい"宮田代表に任せたら間違いない"と大きな期待を持って入居を決められる事と思います。また、「花の家」のスタッフは、「花の家」の理念に共感し、しっかりとした研修を受けて、"ちゃんとしたケア、ターミナルケアがしたい"と、意欲を持って入社している事と思います。

私は、「花の家」で働かせて頂いて、今年で7年目になります。厳しいと言われる「花の家」(宮田代表の下)で、この軟弱な私が、ここまで続けられるとは、思っていませんでした。今、現在も落ち込んだりしながらも、周りに支えられ、元気に働かせて頂いています。

なぜ、ここまで私が続けられているのか、他の老人ホームではなく、「花の家」でないといけないのか…。確信する事が出来る様になったのは、恥ずかしながら、ここ最近です。最初は、ご利用者から「ありがとう」と言われる事が、やりがいだと思っていました。しかし、「花の家」のご利用者は、認知症の重度の方が多く、言葉で表現できない方もおられます。その様な重度のご利用者が、居室で寝たまま一日を過ごされるのではなく、朝から晩までリビングで多数の人と触れ合いながら生活をされています。人と関わったり、賑やかな笑い声や歌声を聞きながら生活をされるご利用者の表情は、活き活きとしておられます。

そして、その様なご利用者に言葉ではなく、目線や眼差し、また、頷いて頂いた時には、"気持ちが、通じている"と、感じられる事があります。

また、認知症でケアに対する拒否が強かったり、ケアを受け入れて頂けない方、皆がケアに困ってしまう様な方であっても、看護師に相談しながら部署のスタッフ皆で話し合い、皆で実践する。ダメだったら、代表に相談し、アドバイスをして頂いた事を皆で実践する。すると、ご利用者にちゃんと通じる。本当に難しいご利用者であっても、こうやって"花の家のご利用者"として、馴染んでいかれます。それには、「花の家」の環境(孤独にしないリビングでの生活、庭やテラスや屋上の草花、美味しい食事、リハビリやレクリエーション、24時間365日看護師と医師が連携している事、便秘予防の花ジャムや1年中飲んで頂くしょうが湯や花カレーなど)も関係していると思います。そして、研修を受け、厳しい指導を受けながらも成長し、パフォーマンスなどで感性を磨いているスタッフがいる事。また、ちゃんとしたケアをちゃんとする事ができるという事は、「花の家」でないと出来ない事だと思います。

私は、7年目ですが、まだまだ知らない事も多いです。今後も学びながら、前向きに「花の家」の理念と方針の実践を行ってゆきます。

「花の家」のケアは必ず通じる ケアワーカー 吉村美代子

温かな手・温かな目・おいしいご飯・ちゃんとしたケア。それが「花の家」のめざすケアです。どのような疾病を持っておられても、最期まで人間としての尊厳が守られ、家庭的な雰囲気の中で苦痛を感じず、その人らしい生活をして頂きたいと、どのご利用者も、1日のほとんどをリビングで過ごして頂いています。歌声や体操の声、何気ない皆さんの会話、時には口論される声。スタッフの大きな声。「~さんが立たれたよ」と教えて下さる声にあわてるスタッフの姿。すべての方の存在をお互い意識しながら支え合っている光景が日々繰り返されています。訴える事の出来ないリクライニング上のご利用者も、目を見開いたり、笑顔を見せて下さったりと、そんな周りの声に色々な表現をして下さる光景もあります。

「花の家」では四季をとても大切にしています。食卓に並ぶ旬の食材は勿論ですが、玄関や屋上、裏庭などの花々にご利用者の方はもとよりスタッフも癒しや感動をあたえてもらっています。「わあぁ~また!」という嬉しい悲鳴が聞えてくる位、春にはつくし、夏にはサツマイモのツル皮むき、秋にはつるし柿の皮むき、切干大根の大根切り、日々の生姜湯の生姜切り、その時々で昔を思い出されるような、季節を感じられる作業レクもお願いしています。お正月のおせち料理から始まり、節分の豆まき、お雛祭り、お彼岸など、年中行事もご利用者さんにお手伝いして頂きながら楽しんで頂いています。

でも平穏な日ばかりではありません。日々の中でイライラされる自分の気持ちをどうぶつけていいかわからず、同じテーブルの方やスタッフに厳しい言葉をぶつけられる事、手を出される事、なんとか外に出ようとウロウロ歩き回られる事、不満の声を言い続けられる事、その時々で色々な表現をされます。入居され、スタッフとの信頼関係が築けない時に多く見られますが、重症者の方に気を取られていたり、リビングでリスクの高い人にばかりスタッフの意識が行っていると、見透かされているように、色々な行動をされ訴えられる方もおられます。そのたびに、すべての人に目と耳を傾け、五感で向き合う事の大切さを感じさせられ、こまやかなコミニュケーションや非言語コミュニケーションの必要性の指導を受けます。「思いは必ず通じる」と言う代表の教えから、し過ぎないケアと心から寄り添うケアを求められています。

ターミナルケアに入られた方のケアは経験を重ねても、24時間ナースの指示を受けていても、緊張感と恐怖が伴います。延命治療をせず穏やかな最期を迎えて欲しいと「花の家」のケアを望まれたご家族の方と一緒に、苦痛や寂しさを感じられない様スタッフ全員こまめに訪室します。穏やかな最期のお顔を見せて頂いた時ホッとすると共に、十分できなかったケアを反省する繰り返しです。
「私たちの願うリハビリ」「花咲くリハビリ体操」の詩の中に、ご利用者の方に日々過ごして頂きたい指針が唄われています。多くのマニュアルがあり、厳しい研修を受け続けてもなかなかプロの資質が身に付かず、何かあるたびごとに指導を受け、あたふたするのが日常ですが、基本を守ること、そして「花の家」のめざすケアに向けて、これからもご利用者の方から多くの刺激を受けながら、一緒に楽しみながらケアさせて頂ける様努めていきます。