代表

熊本県天草市生まれ。日本福祉大学および近畿高等看護専門学校卒業。
看護師として20年にわたり、内科、小児科、泌尿器科、眼科、口腔外科、精神科、リハビリ病棟、訪問看護の勤務経験あり。京都市ホームヘルパー介護講習にて講師を2年間務めた後、1992年に現「日本いのちの花協会」の前身である「京都在宅ケア研究所」を開設。
1994年、医療とケアに人間の尊厳を求める「いのちの花の会」カードの発行で、多くのマスコミに紹介される。
同年、日本いのちの花協会(有限会社)を法人として設立。1995年より、認知症高齢者の最期の看取りまでを行う専門看護介護付き有料老人ホームを京都市左京区で運営して、現在に至る。
宮田さよ子著書紹介
著書1

私は高齢介護請け負い人
著者:宮田さよ子
岩波書店(1999)刊
現在の仕事の原点ともなる生い立ちや、
看護の仕事と学業の青春時代。共働きの結婚生活と子育て。
最期を看取る専門看護・介護付き終身ホーム開設に伴う泣き笑い。ナイチンゲールに憧れながら生きてきた、壮絶だけどおもしろい半世紀。
人の死を予感したとき、「看取り婆」が行うべき最も大きな仕事は、対象者に苦痛があれば、その苦痛を最大限、軽くすることである。そして大往生に至ってもらうのである。そのために医師や家族やケアスタッフの協力が要る。苦痛を軽くしたり、本人の気持ちに添ったきめ細かなケアをすれば、高度な医療に匹敵、いやそれにも増してその人に備わった本来の寿命を全うする効果があるのではないかと私は経験上感じている。
(「はじめに」より)
一般書店にて発売中 書店にない時は当事務局へお申し込み下さい 。
●ご家族にぜひ読んでもらいたい
「介護」の2文字は、いずれ直面する問題だけれど、出来るだけ先延ばしにしたい。
そんな私にとって、「高齢介護の請負人」という言葉はいかにも重い響きだった。このような仕事を、自ら名乗りをあげた宮田さんという方は、いったいどんな人だろうという興味だけで、読み始めた。
前半は、かなり複雑な環境にもかかわらず、愛され、自立して、人々の暖かいまなざしの中で幼年期・少女期を過ごしたことが、天草の入り江の村の豊かな自然と日本のどこにでもあったであろう農村の暮らしぶりとともに、いきいきと描かれていて一気に読んだ。
その後、看護から「尊厳ある生の全うを求めて」高齢者介護の道を進むなかで、本当に厳しい、ある場合は凄まじい場面に直面することになっても、この仕事に誇りと喜びを見出して進みつづける宮田さんの根っこは、すべてあの天草の村にあるのだと感じた。
厳しい現実を描いても、終始変わらない、宮田さんのぬくもりを感じる文章のおかげで、とても読みやすかった。
「介護」「高齢者」という言葉と縁遠いと感じている人々、とりわけ「介護」という新しい関係をいずれ結ぶことになる私の家族に、ぜひ読んでもらいたいと感じた。(感想より)

著書2

認知症であっても
寝たきりであっても
がんであっても
いのちの花を最後まで
著者:宮田さよ子
幻冬舎ルネッサンス(2014年)刊
ご利用者が人間としての尊厳を最期まで失うことなく「生」を全うしてくださることを願って。
京都市で20年にわたり看取りケアに重点を置いた有料老人ホーム「花の家」を運営してきた現役看護師による渾身の提言。
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